モータースポーツの敷居はやっぱり高いよ

幼いころからクルマが好きな僕はモータースポーツが好きだ。

サーキットやTVでもよく観るし、ジムカーナの練習会に自分で参加したりもする。

クルマ好きなら観るのも楽しいが、観戦が楽しいと感じる人ならば、

「自分もやってみたい」と思うのは自然の流れ。

だが、自分でやってみて感じたことは、

やっぱりモータースポーツは敷居が高い

という事ですな。

よく言われるのが、「モータースポーツにはお金がかかる」。

その通り。お金かかります。それも結構な金額が。

どういったクルマに仕上げるかで金額は変わってくるので、

一概に「○○万円必要です!」とは言えないのだが、

1つ言えるのは、

本格的に仕上げようと思ったら100万円程度では到底足りないという事。

僕が自分のクルマのサスペンションを交換したとき、それだけで20万円(交換工賃含)。

それも、あくまでストリート仕様のちょっぴり上品なサスに変えただけでこの金額。

JAFの公式競技会で勝てるようなシロモノに交換するとしたら20万程度では話にならん。

しかも、例え50万かけてサスだけ変えても勝てるわけはなく、

ほかの部分にも手を入れる必要性が生じる。

すべての部分を完璧に仕上げたら、果たしていくらかかるやら。

モータースポーツは金持ちの道楽だと言われるが、それも納得。


「俺様のような優秀な青年実業家は金なんかいくらでも持ってるし、
 てめーらみてーな底辺の人間とは違うんだよ!!」



という、羨望の眼差しを受けながらも友達の少なそうな勇者諸君にはぜひチャレンジして頂きたい。



で、資金的な問題をクリアしたとして、

「さあ、今日からモータースポーツを始めよう」と思ったとき、いったい何から始めたらいいのか。

僕が思うに、資金的な事よりもこちらのほうが問題である。

インターネットが普及し、世の中の情報の大半が手元で即座に入手できる現代において、

ネットで仕入れられる「モータースポーツ入門」に関する情報量があまりにも少ないからだ。

これはどういう事だろう。

今の時代、情報発信に必要なツールの中で、

最も有効な手段がインターネットである事は誰の目にも明らかだというのに。

何かしらの情報を得ようとするならば、今の時代、真っ先にする事はネット上での検索だ。

モータースポーツ業界はどうしてこれを活用しないんだろうか。まったくもって理解に苦しむ。

実際、僕もとっかかりを掴むのに苦労しましたよ。

それでも諦めずに検索を続け、

PCのディスプレイに穴が空くほど凝視した結果、

ようやくそれらしいサイトを発見したかと思いきや、

最終更新日が2005年2月17日

・・・消せよ、こんなページ。

10年以上も前の情報など誰も求めてないわ。

中には、「今年はワールドカップの年!世界が注目する中でモータースポーツを盛り上げよう!」

なんてページがあった。いつの事だろうと思ったら、

2002 5.24

あぁ、サッカー界の黒歴史である日韓W杯の事ですか・・・。

・・・っていうか、日本のモータースポーツ業界ってのは2000年代初頭に絶滅したんですか?

ネット上に散見されるこれらのサイトはモータースポーツという名の化石ですか?

というわけで、

(妙に古い)断片的な情報を頼りにして国内Bライセンスを取得して以来、

僕は野良でいくつかの練習会に参加していた。


ライセンスを取得すると、定期的にJAFのモータースポーツ情報誌が自宅に送付されてくる。

そこには「モータースポーツを始めよう!」的な記事が多い。

イベントの主催者側としても、競技人口を増やしたいという思いはあるようで、

最近は特にこういった入門者向けの記事が増えている。

中でも「オートテスト」に関する記事には妙に力を注いでいるように見える。

オートテストは英国発祥の競技。

日本には2015年から導入された入門者向けの競技で、「簡易版ジムカーナ」の様相。

未改造のノーマル車両で参加でき、

ヘルメットやレーシングスーツなどの専用装備も必要なく、助手席への同乗もOK(後部座席はNG)。

速度域は50km/h以下に抑えられており、初心者にも安全。

そして、他のどの自動車競技にもないオリジナル要素として、バックギアを使用しての「車庫入れ」がある。

JAF曰く、クルマを使った運動会

本場英国のオートテストの場合、

タイヤスモークを上げながら豪快にサイドターンをキメたりして、入門用競技と言えるかどうかは微妙だが、

日本で開催されているものについては、

主催者が「サイドブレーキを使ったターンは禁止」といった独自のルールを設定したりして、

極力敷居を下げているのがわかる。

競技内容を調整する事で競技人口を増やそうという試みはいいと思うが、

なにせ情報発信のしかたが下手で困る。

このオートテストについて詳しく書かれた情報誌だって、

これを受け取るためには、まずライセンスを取得する事から始めなければいけないのに、

そのライセンスの取得方法を一般に広く伝えるような情報源がほとんどない。

JAFをはじめとした、こういったイベントの主催者たちは、

どうにも「物事の土台部分」についての意識が低い。

まるで「ライセンスの取り方なんて常識だろう」とでも言わんばかりだ。

こちとら全然知らんかったし。

そして決定的なインターネット情報発信力の脆弱さ

ネットを活用して常に最新の情報を発信しているクラブが果たしていくつあるか。

おそらく両手の指で数えるに事足りる。

こんなんじゃ競技人口は増えませんよ。

敷居が高いと言われるモータースポーツ。

「活動資金」という問題もあるが、それ以上に業界人たちの普及活動が下手だという問題が大きい。

結局、敷居を高くしている元凶は「普及させたい」と思っている本人たちでないのか?

実際、5月に「スポーツランドSUGO」で開催されたオートテストに参加してみたところ、

たまたまSUGOを訪れて開催を知った人たちが、当日申し込みで飛び入り参加していた。

これではいけませんな。

「クルマ好きなら周知の事実!」くらいでないと。


あ・・・それと競技会へエントリー申請したあとの対応もよろしくないのがこの業界の特徴。

開催日の1か月前にエントリー申請をしたとして、参加受理書が送られてくるのは大会の直前。

3日前ならまだ良心的なほうで、前日なんて事もザラにある。

果ては「受理書なんかないよ」という場合も。

そのくせ大抵の競技会において参加費は前払いである。

今でこそ、そういった実情を知っているので大して気にも留めずに会場へ向かうところだが、

モータースポーツ未経験者にとって、これは結構不安。


「自分は本当に参加できるのか?」

「これはモータースポーツ詐欺という、振り込め詐欺に代わる新手の詐欺なのではないか!?」


と疑心暗鬼になって夜も眠れなくなってしまう。

しかし、「もう代金は支払ってあるんだから」と開き直り、意を決して当日会場の受付にて、

「あ・・・あの~・・・先月にエントリー申請した○○ですが・・・
(;゚Д゚)」

と、おずおずと申し出ると、

「あ、○○さんですね~。ではこちらのゼッケンを貼ってお待ちくださ~い(・∀・)ノ」

と、こちらの不安など何処吹く風のあっけらかんとした返答を受けて、

猜疑心に苛まれた長い1か月がようやく終わるのである。

あ、ちなみにこれは僕の実体験です。

できれば、遅くとも1週間前には何らかの返事が欲しいところだ。


1発目からずいぶん長くなった。このへんでやめておこう。

モータースポーツはまだまだ狭き門です。

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この記事へのコメント

k2
2019年01月30日 15:25
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2005/3/1
こうなってくるといろいろ刹那いですね。。。

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